Memorial Tree
ランドスケープデザインを考えるとき、Memorial Tree を中心に考え設計をするようにしている。
記念樹は、年齢を重ねれば重ねるほど大切なものになっていく。
流れていった年月が、その木に反映されているかのように感じる。
そして、その成長を見守るのも又大きな楽しみとなる。
ランドスケープデザインをもっと楽しんで、そして愛しんで貰うためには、Memorial Tree は私たちのデザインの中で欠かせないものとなっている。
わたしの実家は、私が生まれて一歳になった頃に落成した。
家族は庭に一本の八重桜の若木を植えた。
その八重桜は、今年で34歳になった。わたしと同じ年齢を重ねたのだ。
妹たちのは、花水木。
わたし達は皆、春に生まれたので、この時期の庭は賑々しくなる。
そして、去年、庭にもう一本若木が植えられた。
初夏に生まれた、わたしの娘のために杏の木を植えたのだ。
3月から5月の庭はそれぞれの記念樹が咲き誇り、甘く芳しい匂いを放っている。
そして、それらを愛しんで世話をしてくれる家族を思うとき、春のように温かな気持ちになる。
わたし達を、懸命に育ててくれた家族の深い愛情を思い出して、感謝する。
表面だけのデザインだけではないMemorial Tree にわたし達は深く支えられているのだ。
4月3日から17日まで、日本へ帰国します。その間、ブログはお休みします。コメントの返信等は17日以降になることをご了承ください
2009.04.02 | コメント(2) | トラックバック(0) | プライヴェート
